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OTS-プローブとは

公共データベース、文献、および岩手医大で行った研究データから統計学的手法を用い、ヒトがんで高頻度に検出される遺伝子変異を絞り込んだ遺伝子変異に対するdPCRプローブライブラリー、即ちプローブの集合体がOTS-プローブです。このライブラリーは体内腫瘍量の追跡を目的としているので、必ずしも薬剤提案とは関連がない遺伝子も含まれています。たとえばTP53遺伝子は変異があっても薬剤提案とは結び付きませんが、ヒトがんでもっとも頻繁に変異が見つかる遺伝子です。そのため、TP53遺伝子変異に対するdPCRプローブがあればすぐにctDNA検査を行うことができます。OTS-プローブはこれからも定期的にアップデートしていきます。

これらライブラリーに含まれるプローブの多くは、ヒト由来DNAを用いて動作確認およびPCR条件設定が完了しています。また、ほとんどのプローブは同一のPCR条件となるよう設計されています。試薬がお手元に届き次第、複雑な条件設定なしに使用することができるのが、その名の通り「OTS-プローブ」の特徴です。

対応可能なデジタルPCRのシステムは以下の通りです。
BIO-Rad社 QX200 Droplet Digital PCR System
Thermo Fisher Scientific社 QuantStudio 3D Digital PCR System
Thermo Fisher Scientific社 QuantStudio Absolute Q Digital PCR System
Qiagen社 QIAcuity digital PCR System

一部プローブではポジティブコントロールDNAもご用意しておりますので、お問合せください。

OTS-プローブのご使用を
検討されている方

OTS-SamplerKit : 

高頻度がん由来遺伝子変異3種お試しプライマー・プローブキット(デジタルPCRシステム確認用)

OTS-0837 | TP53 | c.524G>A | p.R175H
OTS-0434 | KRAS | c.35G>A | p.G12D
OTS-0206 | EGFR | c.2369C>T | p.T790M
*ポジコン付

変異種類数 単価 価格
3 10,000円 30,000円

変異種類数 単価 価格
1 30,000円 30,000円
2-5 25,000円 50,000円~125,000円
6-10 23,000円 138,000円~230,000円

*OTS-1000ex以外の遺伝子研究用プラマー・プローブの開発も可能です(開発費必要)。

  • ・OTS-プローブは研究用目的のみ使用できます。
  • ・法令で明示的に許められている場合を除いて、全てのOTS-プローブの組成または構造の分析、解析、リバースエンジニアリングその他類似の行為を行うことを禁止します。
  • ・ライブラリーの内容は予告なく変更になる場合があります。
  • ・「OTS-プローブ」は岩手医科大学医歯薬研究所が開発し特許化した技術の移転を受け、株式会社クオントディテクトが開発・製造したものです。

OTS-アッセイとは

OTS-アッセイは遺伝子変異の同定・選定・測定の3つの検査から構成されています。ユーザー様の目的およびすでにお持ちのデータにより、必要な検査を単独でまたは組み合わせてご利用いただけます。

1.OTS-Scan

組織または治療前血液からDNAを抽出し、遺伝子パネル検査によりがん細胞の遺伝子変異を同定する検査です。すでに結果をお持ちの場合や他社遺伝子パネル検査をご予定の場合でも対応いたします。

2.OTS-Select

OTS-Scanの結果をもとに、QD社独自のアルゴリズムで追跡可能な遺伝子に優先順位をつけて最大4個まで選定する検査です。OTS-Scan以外の遺伝子パネル検査の結果でも、変異アリル頻度(VAF)が判明していれば選定は可能です。

3.OTS-Monitor

OTS-Selectで選定された遺伝子変異を対象に、dPCRを用いてctDNA変動を追跡する検査です。治療後のctDNA量の変動について、1%以下のVAFからでも正確に推定することができます。通常用いる追跡対象の変異は1-2種類ですが、臨床情報を正確に反映することが示されています。



  • OTS-Monitorに使用されるプライマープローブについての所有権、その他の権利は当社に帰属します。 当該プライマープローブを当社が提供する他の商用サービスのために使用することがあります。

マンガで読むOTS-アッセイ

研究の詳細、文献データについてはNishizukaLab(西塚研究室)サイトにてご確認いただけます。